土の話

土壌、全てはそこから始まると言っても過言ではないでしょう笑

我々が食べる食材において、野菜が育つための栄養は土が供給します。さらに食肉を生産するためには、飼料として穀物が必要であり、これもまた土壌から吸収した養分で作られます。もちろん我々の愛するサラブレッド達も同じく穀物や牧草を食べるわけで、出資者の私達がその重要な『土壌』に対して全くの無知ではいかがなものでしょう?(無知の僕が言いますが)

そんな理由で少し『土』についての昔話を書いてみます。

漠然としたテーマで導入したにも関わらず、書く内容がかなり限定的なものになってしまいそうなのでそこは申し訳ないです。

土壌の酸性化について

今回の土の話はこのテーマで進めて行きます。(技術の進歩により、現在とは状況が異なる可能性もありますのでご注意を)

土壌の経年的変化による問題はいくつか報告されています。その中でも競走馬と切っても切れない関係にあるのが『草地の経年的酸性化』です。この酸性化は、降雨や窒素肥料の施肥によって促進されます。これによって特に問題となるのは、草地の低収化があります。しかし、今回フォーカスするのはそこではなく、酸性化土壌で生育された生産物を競走馬が摂取することです。

牛の生産における基本概念として『良い草は良い土から、良い牛は良い草から』という言葉があります。同じ草食動物として、これは馬への適用もできるはずです。このような酸性土壌で生産された草を食べた馬が良い馬と呼べるのでしょうか?(強ければもちろん良い馬笑)

なぜ酸性土壌で生産された草に着目するのか?この理由は以下の記事にあります。


この中で濃厚飼料が多いと体が酸性化してしまう、厩舎飼い→放牧によって体をリフレッシュさせていたという話をしました。この大事なリフレッシュ期間、良質な土で生産された最上な草を食べさせたいと思いますよね。

では土壌の酸性化を改善する方法はあるのでしょうか?

答えは簡単で、石灰の追肥で解決することができます。この追肥、言葉でいうのは簡単ですが、広大な放牧地・牧草地全てを掘り起こし、石灰質肥料を施肥するという作業が必要であり、莫大な資金がかかることが予想されます。そのため、昔は造成後石灰質追肥が行われていない牧場が多かったそうです。現在は化学技術、施肥技術の向上によりこのような状況が改善されている可能性もありますが…。


40年ほど前、親父が馬産地で馬や草地を見学していたときの話。草を齧って『石灰入れてないんじゃない?』と分かりもせずに適当なことを言うと、申し訳なさそうに『はい…』と答える方が多かったとか。

皆さんも是非やってみてください。(この人分かるな!?と思われる可能性より、こいつ何言ってんだ?と思われる可能性の方が高いかも)仲の良い生産者さんがいる場合はこっそり聞いてみるのもありなのではないでしょうか。正直、まだまだ無知ゆえ、この土壌問題が乾草生産にのみ適用される問題なのか、馬が放牧中に食べる青草にも適用されるものなのか、酸性土壌で生産された植物には酸性成分が移行するのかしないのか、断言できないことが多いのも確かです。これに関して詳しい方がいれば教えてもらえると助かります。


ただ、土壌に対してこういう問題があり、出資馬の状態に影響し得るということを紹介できればと思いました。自分の出資馬には、最高の土で育った栄養満点の草を食べさせてあげたいなあ。



moetake

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